消化管の運動について
2017/04/09消化器
消化管の運動について
(1)食道の運動
食塊が上食道口直下に達すると、ここから蠕動波が起り約10秒で食道を伝播する。
(2)胃の運動
食物は通常胃内に3時間あまりとどまるが、この間胃体部から幽門部へ向かう蠕動運動などにより食物塊はさらに細かく破砕され、約1~2mm程度の細かいサイズとなってから少しずつ十二指腸に送られる。
(3)小腸の運動
小腸、特に十二指腸と空腸で消化と吸収の大部分が行われる。
(4)大腸の運動
主要な機能は水分や電解質の再吸収である。
消化管には食物や種々の分泌液による水分が毎日約10リットル程度流入するが、そのほとんどは小腸で吸収される。
大腸には約1リットル程度の水分量が再吸収されずに流入するが、大腸でその大半が再吸収され便として排出される水分量は100ml程度にすぎない。
食後、食物が最初に盲腸に達するのに約4時間かかり、食後72時間を経ても約25%がまだ直腸に残っている。