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逆流性食道炎

逆流性食道炎

★疫学
近年、我が国でも高齢化、食事の欧米化などにより逆流性食道炎の増加が報告されている。我が国での発生頻度は、上部消化管内視鏡検査の10~15%であるが、このうち約90%は軽症の逆流性食道炎である。
★成因
逆流性食道炎は、過剰な胃酸がpH5~6のほぼ中性な食道内へ逆流することにより、下部食道に粘膜傷害を来たす疾患である。過剰な食道内の胃酸暴露があってはじめて食道粘膜の傷害が起る。
★症状
定型的症状は、胃酸逆流に基づく症状で胸焼け、呑酸(口腔内への胃酸逆流)である。非定型的な胃酸逆流の症状として咽喉頭異常感、慢性咳嗽、胸痛、気管支喘息様症状などである。
★診断
内視鏡検査によって行われる。現在広く使用されている内視鏡分類は、Los Angeles分類である。粘膜傷害の広がりの程度により4段階に分類されgrade A, Bを軽症、 grade C,Dを重症逆流性食道炎として取り扱っている。
★胃酸逆流のメカニズム
胃酸逆流防止機構の最も重要な部位は下部食道括約帯(LES)である。LESは嚥下と同時に弛緩を開始し、食事内容を胃内に排出した後、胃からの逆流を防止するため15~30mmHgの圧で収縮している。胃酸逆流の多くは嚥下に伴わないLES弛緩(一過性LES弛緩)により発生する。一過性LES弛緩とは、げっぷのメカニズムでもあり、決して病的なものではない。げっぷのメカニズムであることから、ほとんどの一過性LES弛緩に空気の逆流を伴うが、胃酸の逆流は必ずしも伴うものではない。低LES圧による胃酸逆流は逆流性食道炎患者、特に重症逆流性食道炎患者認められるものの、健常者ではほとんど認められないことが明らかになっている。
逆流性食道炎患者(とくに重症逆流性食道炎)では、多くの患者が食道裂孔ヘルニアをを有するが、ヘルニアを有する場合には低LESによる胃酸逆流が増加する。

★治療
◇生活指導
一過性LES弛緩が胃伸展状態で起ることから、過食に注意する必要がある。また高脂肪食も胃の排出を遅延させ、結果として胃の伸展状態をきたすため、高脂肪食にも注意を要する。重症逆流性食道炎患者では、食後のみならず就寝中にも胃酸逆流が見られるため就寝中に上半身を挙上する必要がある。また、腹圧を上昇させるような前屈姿勢やコルセットの使用も胃酸逆流を起こす可能性ある。
◇薬物療法
胃酸逆流が多く発生する食後の胃酸を抑制することが、基本である。プロトンポンプ阻害薬(PPI)が最も適した胃酸抑制薬である。

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