周期性四肢運動障害(periodic limb movement disorder: PLMD)

(1)夜間睡眠中、下肢の不随意運動(睡眠中に足がつる、ぴくんぴくんと動くなどと訴える)が周期性に反復して起こるために睡眠感の障害を生じる
(2)不快な感覚を主体とするRLS(むずむず脚症候群)とは異なり、患者さんが自覚していないことが多い
(3)不随意運動が多発すると中途覚醒が生じ、覚醒時に起こる場合は入眠障害を来すこともある
(4)PLMDはRLSの60〜80%で出現し、RLS同様多くの身体条件や疾患(下記参照)によっても2次性に出現するが、特に高齢者に多くみられる

<むずむず脚症候群と周期性四肢運動障害のみられる身体条件、誘因と疾患>
@妊娠中 A多発神経炎 B鉄欠乏性貧血 C脊髄疾患 D慢性腎不全(特に透析中) E葉酸欠乏 F胃切除後 GビタミンB欠乏 Hうっ血性心不全 Iバルビタール系薬剤の離脱期 J関節リウマチ K三環系抗うつ薬 Lパーキンソン病 Mカフェイン