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エンドスタチン遺伝子導入によるがん治療

エンドスタチン遺伝子(E10A)導入によるがん治療

 

がん遺伝子治療は、米国のプリンストン大学で研究開発された薬剤です。今までに30か国以上で数万人のがん患者様に使用されている治療効果の高い安全な薬剤です。がん遺伝子治療では、がんをアポトーシス(細胞消滅)またはオンコーシス(がん細胞大量消滅)に導く能力のある正常なヒト遺伝子を外部から大量に導入してがん治療を行います。

エンドスタチン遺伝子(E10A)によるがん治療とは

E10Aとは                                                                                              「ヒト組み換えアデノウイルス5型ヒトエンドスタチン発現遺伝子」を搭載したがん遺伝子治療剤です。即ち、無害化したアデノウイルスをベクターとしてヒトの遺伝子エンドスタチンをリコンビネーションしたがん遺伝子治療剤。エンドスタチン遺伝子によりエンドスタチン蛋白が合成され、腫瘍の血管新生を阻害して栄養などを遮断し腫瘍細胞を虚血に追い込みオンコーシス(がん細胞大量消滅)を誘導します。

虚血                                                                                                 ヒトの細胞や組織は虚血すると死滅します。細胞が壊死するからです。脳では数分間、肝臓では1~2時間くらい経つと再び血流が戻っても回復することはできません。つまり、酸素や栄養素が絶えず供給されなければがん細胞も死滅するのです。また、血管がなければ、がん組織は1~2mm以上の大きさには成長しないと言われています。

血管新生                                                                                               がんには、もともと血管は備わっていません。そこでがんは、新しい血管(腫瘍血管)を作って、周囲の血管から血液を引いてくるようになります。一度血管ができると、がんはどんどん大きくなり(進行がん)、そして体中に転移を起こします。(下図参照)

「がん 血管新生」の画像検索結果

がんの成長過程と腫瘍血管の新生

エンドスタチン遺伝子                                                                                         エンドスタチン遺伝子導入によるがん遺伝子治療は、腫瘍血管の新生を抑え、がんを酸素や栄養不足にして壊死させる方法です。エンドスタチン遺伝子をがん細胞内に導入することで、エンドスタチンというたんぱく質が発生し、腫瘍の血管新生を抑止します。

体内物質なので副作用がない                                                                                      エンドスタチン遺伝子導入によって発生するエンドスタチンタンパク質は、もともと体内にある物質なので毒性や副作用がありません。この点は他の抗がん剤と大きく違っているところです。

アルテスネイトとの併用                                                                                        また、エンドスタチン遺伝子導入治療にアルテスネイトによる治療を加えることで、相乗的な効果が期待できます。エンドスタチン遺伝子導入によって低酸素状態になったがん細胞はさらに鉄が集積しやすい状況になるため、アルテスネイトでより強い酸化ストレスを受けることになり、崩壊しやすくなるからです。

健常な成人においては、体の中で血管が新生する必要はありません。

 

 

遺伝子治療 E10A 治療効果

遺伝子治療 E10A の有効性の検証を行った。合計91名の患者様が臨床試験に参加されました。 選択基準:標準治療(手術・化学療法・放射線治療)で治療効果が、出ていない患者様

複合治療 (E10A+化学療法・化学療法単独) の評価結果

CR PR (CP+PR) SD PD
複合治療群 E10A+化学療法 3.4% 48.3% (51.7%) 31.0% 17.3%
コントロール群 化学治療単独 3.3% 23.3% (26.7%) 40% 33.4%

※CR・PR・SD・PDの意味は、治療効果をご参照ください。

 

有効治療率

  • 複合治療群(E10A+化学療法) の患者様では、治療効果があった(CR+PR)の割合が、
    51.7%に達しました。
  • 31.1% の患者様 (SD 腫瘍が変化しない状態)は進行が、抑制されました。
  • 複合治療群(E10A+化学療法)とコントロール群(化学療法単独)では、副作用で有意な差は示されませんでした。
  • 臨床試験結果により、安全性と抗腫瘍作用が確認されました。

 

治療効果

91症例の遺伝子製剤(E10A) は、A判定の治療有効率は、51.7%【CR 3.4%+PR 48.3%】
CR (Complete Response 完全寛解) 腫瘍が完全に消失した状態
PR (Pertial Response 部分寛解) 腫瘍の大きさの和(縦+横)が、30%以上減少した状態
SD (stable disease 延命効果) 腫瘍の大きさが、変化しない状態、長期不変
PD (Progressive disease 無効) 治療に関係なく、進行した状態

※91症例の対象疾患(12種):肺がん、胃がん、肝臓がん、大腸がん、すい臓がん、食道がん、乳がん、子宮がん、前立腺がん、咽頭がん、口腔がん、舌がん

※91症例の病期(ステージ分類) 3期~4期の患者様
3期:腫瘍が比較的大きく、隣接する臓器に転移した進行がん
4期:腫瘍が、離れている臓器まで転移(遠隔転移)した状態の末期がん