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院長コラムゼロからの出発

仮面高血圧とは

高血圧、仮面高血圧について

〈はじめに〉
家庭血圧と24時間血圧の研究が進むにともない、高血圧を診断する基準は2つあることが明確になりました。ひとつは、外来血圧(診察時血圧)の140/90mmHgをカットオフ値とする基準であり、もうひとつは日常環境で測定される家庭血圧、24時間血圧による判定基準です。家庭血圧の場合は135/85mmHg以上、24時間血圧の平均値では130/80mmHg以上を高血圧と判定します。従って診察室血圧と家庭血圧(または、24時間血圧)で診断すると、下記に示すように4つのカテゴリーに分類されます。

135/85mmHg
家庭血圧

仮面高血圧 高血圧
正常血圧 白衣高血圧
      140/90mmHg   
外来血圧      高

正常血圧というのは診察室血圧と家庭血圧などがともに正常域にあるものです。これまでは、診察室血圧が高ければそれだけで高血圧と診断されてきましたが、これは家庭血圧が正常である白衣高血圧と家庭血圧も高値を示す持続性高血圧に二分されます。そして最後に、今最も注目されているのが診察室血圧が正常であるのに家庭血圧が異常を呈する高血圧のタイプであり、これは医師の目から隠されているという意味で仮面高血圧と呼ばれます。
この分類にどういう意味があるかですが、白衣高血圧における心血管イベントのリスクは正常血圧と同等または少し高い程度ですが、持続性高血圧、仮面高血圧になると2~3倍になることが明らかになっています。なかには仮面高血圧のリスクが持続性高血圧を上回ることを示唆した成績もあります。仮面高血圧の場合、血圧負荷とともに血圧の変動性が大きいために血管の障害をきたしやすく、動脈硬化を強く促進するのではないかと考えられます。

〈仮面高血圧〉
仮面高血圧には大別して三つの病態があります。ひとつは日中、仕事や労作のストレスによって血圧が上昇するタイプ、ひとつは夜間から早朝にかけて血圧が持続的に高い夜間高血圧型、あとのひとつは夜間の血圧は比較的低いけれども早朝に急激に上昇するモーニングサージ型です。診察室血圧が正常であっても早朝の家庭血圧が高ければ、少なくとも夜間高血圧型もしくはモーニングサージ型の仮面高血圧だといえます。そのどちらかを正確に鑑別するには24時間血圧測定が必要です。

 

 

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