体内時計と光
2017/04/09睡眠
体内時計と光
ヒトの体内時計は、隔離環境では約25時間の周期で刻まれており、1日24時間周期の昼夜のリズムとはズレが生じるため、起床後、太陽の光を浴びることにより、毎日このズレを修正しています。ヒトの体内時計は、脳の一部である視床下部の視交叉上核にあり、網膜からの光信号を受けて松果体からのメラトニンというホルモンの分泌をコントロールしています。メラトニンは夕方から夜間にかけて産生され、睡眠・覚醒やその他の日周リズムを調節しています。起床後2時間以上、暗い室内にいると体内時計のリセットが行われず、その夜に寝つくことのできる時刻が約1時間遅れます。体内時計のリズムをきちんとリセットするには、起床後なるべく早く太陽の光を浴びる必要があります。